システムバスとユニットバスは同じ?購入前に知っておきたい基礎知識
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住宅を建築するにあたり、「システムバス」と「ユニットバス」の違いについて疑問をもつ人が多いようです。実はこの2つのバスシステムの違いは、リフォーム会社の人でも明確に把握していないことが少なくないのだとか。
お風呂は1日の疲れを取り除いてくれる癒やしの場所でもありますから、できるだけこだわりたいところです。ここでは、新しい住まいづくりの上で知っておきたいシステムバスとユニットバスの違いと、お風呂づくりにおいて押さえておきたいポイントについてまとめています。
システムバスとユニットバスの違い
システムバスとユニットバスは、実は同じものだと考えてよいのだそうです。トイレとお風呂が一体化しているのをユニットバスだと思っている人も多いですが、そういうわけではないといいます。
ではユニットバスとはどういうものを指すのでしょうか。それは、各メーカーが事前に工場で製造した、バスルームの設備がすべてセットになっているものを指すのだそうです。
昔は1枚1枚タイルを合わせたり、浴槽を運んできて取り付けたりと、ひとつひとつ組み立ててバスルームをつくっていました。対して、今は浴槽も床も壁もセットになっているものを工場から運んできて設置するタイプが増えていますね。
これがユニットバスと呼ばれているのです。実際には、システムバスもユニットバスと同じつくりになっていて、お風呂にサウナがついていたりします。このような、多機能なバスルームを差別化するためにシステムバスと呼ぶようになったのだそうです。
一戸建ての快適なサイズとは?
一般的なユニットバスのサイズは?
ユニットバスのサイズは、「1616」や「1618」など4桁の数字で表示されます。これは、1坪のバススペースにユニットバスを設置する場合、広さに対してユニットバスが少し小さいものになるためです。しかし、ユニットバスのサイズを説明する際には「1坪」や「1.25坪」と呼ぶことが多いでしょう。
一戸建て住宅の場合は、1坪ないしは1.25坪のサイズを採用するのが一般的です。1.25坪の場合は、サイズが「1618」「1620」「1621」の3タイプあり、これはハウスメーカーや住宅によって異なります。
いずれも下2桁の数字が異なりますが、これは洗い場の長さの違いです。浴槽のサイズは1.25坪であればどれも同じになります。
どのサイズを選ぶべき?
家族構成や人数によってもユニットバスのサイズ選びは変わってくると思いますが、そこまで大家族でない場合は、1坪で十分という人が多いようです。
バスルームは湿度がこもりやすくカビが生えやすいので、広い洗い場だと床や壁の掃除が大変という意見や、広いバスルームは寒くなりやすいという意見もあります。逆に、介護が必要な家族がいたり、車椅子でバスルームに入る必要がある場合は、1.25坪のほうがスムーズです。
実はお風呂より大事なのは脱衣所の大きさ
実はユニットバスのサイズよりも重要なのが、脱衣所です。
脱衣所は、洗面所や洗濯機置場と一緒になっていることが多いので、家族構成やライフスタイルによっては同じ時間に多くの家族が脱衣所に集まってくることになります。そのため、それぞれが快適に動ける広さをしっかり確保したいところです。
また、脱衣所にはバスタオルや下着など家族の簡単な着替え、シャンプー類の買い置きなど、意外と収納しておきたいものが多い場所でもあるため、収納を設置するためにも広さが必要になります。
子どもが小さいうちは気にならないのですが、大きくなってくるとそれぞれの美容用品も増えてくるので、収納棚はさらに必要になってくるでしょう。ユニットバスを小さいものにして、その分脱衣所を広く取り、収納をしっかり設けるほうが後の使い勝手や家事動線に都合がよいようです。
まとめ
バスルームの設計には意外なところに気をつけるべきだということがおわかりいただけたでしょうか。バスルームは必ずといってよいほど洗面所と隣接しており、家事動線にも大きく影響します。
より使いやすく快適なバスルームをつくって、快適な生活が送れる住まいづくりを目指しましょう。