旗竿地には注意が必要!旗竿地の購入前に押さえておきたい6つのポイント
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住宅建築用の土地は、実にいろいろな種類がありますね。状況によって形もさまざまですし、もちろんその形によって価格も変わってきます。
活用しやすい形で立地がよい土地を購入できることがもっとも望ましいですが、そうした土地は価格が高いため、予算との折り合いがつかないケースも多いです。住宅建築用の土地には旗竿地(はたざおち)と呼ばれる土地があります。こちらでは土地を探している方のために、旗竿地について詳しく解説しています。
旗竿地とは何か?
旗竿地は、竿に旗がかけらたような形をしていることから、このように呼ばれます。住宅用の敷地に細長い土地がついているような形で、空からみると旗のような形をしているのですね。旗竿地は「敷延(しきえん)」と呼ばれることもあり、こちらの名前を聞いたことがあるという人も多かもしれません。
なぜ旗竿地のような特殊な形状の土地ができるのでしょうか?それは、もともと旗竿地周辺の土地は大きなひとつの敷地であったことが関係しています。
昔は広い敷地に家を建てることも多かったですが、今は予算の都合などで狭い敷地を有効活用して住宅を建築したいと考える人が増えています。そのため、広い土地はそのまま売りに出しても売れにくいことが多いので、敷地を分割して売りに出すのです。土地を分割する際に、見た目よく売れやすいように土地を区切る際に、細長い土地が誕生します。
旗竿地がおすすめの理由3つ
土地の価格が安い
旗竿地は形が特殊であり、隣の土地との区切りが狭いことから、その土地の平均価格より低い値段で売りに出されることが多いです。このため、コストを重視する人にとっては、旗竿地は狙い目の土地でもあります。
希望の土地に家を建てられる
都心の人気エリアになると、土地代が高いので予算の都合で希望の土地を購入できないという人も多いです。しかし、前述したように旗竿地は相場より低い価格で売られているため、予算内で希望の土地に住むことができます。
人気エリアなら売りやすいケースもある
旗竿地は狭い土地を通って住居の敷地に入るなど、生活しにくい面があるので、売りに出すときに売れにくいと思う人もいるかもしれません。しかし人気のある土地なら、購入した人と同じように低予算で希望の土地に家を建てることができるので、旗竿地から探す人もいるほど。
場所によりますが、意外と売りやすい土地なのです。
購入する際の注意点3つ
建築コストが高くなってしまう場合がある
旗竿地は、通路部分の土地が狭いと重機が敷地内に入ることができず、都度材料や機材を運んで家を建てることになります。このため、工務店で行う作業が増え、建築費用が高くなってしまうことがあるようです。また、水道管や電線が敷地内に通っていない土地も少なくないため、ライフラインを引く費用がかかることもあります。
自分の理想通りの住宅が建てられない可能性がある
旗竿地は敷地を区切っていることから、隣の土地との空間が狭く、1階部分の日当たりが悪いところも多いです。このため、寝室や浴室を1階部分に設置し、家族が集まるリビングを2階部分にするなどの工夫が必要になります。「こんな家を建てたい」という確固とした理想があっても、環境によっては予定を変更しなければならず、理想の家を建てられない可能性は否定できません。
暮らす上で何かと不便を感じることが多い
住宅の建て方もそうですが、例えば駐車場を細長い土地の部分に作らなければならない場合は、縦列駐車など駐車が難しくなってしまいます。また、隣の住宅と近いので、自宅の敷地に入る間にお隣の家の中が見えてしまう、プライバシーが気になってしまうことも。
そのほか、旗竿地は基本的に土地が小さいので、庭を造るゆとりがなく、玄関の位置を好きなように決められないなど、細かい部分で不便を感じることが多いようです。
まとめ
旗竿地には一見デメリットのほうが多いような印象がありますが、大通りに面していないので静かに生活できるなどのメリットもあります。メリットとデメリットをよく理解した上で、納得して購入すれば、理想のエリアに満足できる住宅を建てることも可能ですので、土地を探している方はぜひ旗竿地もチェックしてみてはいかがでしょう。