【保存版】新築一戸建て購入までの流れ(内覧会・購入手続き、新生活編)
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購入したい一戸建てが見つかったら、いよいよ購入です。住宅購入の際は、住宅ローンの審査や諸手続き、引き渡しなどこなさなければならないいろいろなことがあります。
物件が決まるまでは心躍る楽しいことが多かったけれど、購入から引き渡しまでは大変だと感じることもあるかもしれません。よりスムーズに引き渡しまでの手続きを済ませるために、こちらでは購入手続きから引き渡し後の新生活におけるお金のことまで、細かく解説しています。
購入手続き
物件価格は値切ることができる?
物件価格は、値切ることができる場合とできない場合があるようです。売り出して間もない物件や、必ず売れると売り主が自信を持っている物件は、価格交渉が難しいかもしれません。建売でなかなか売れない物件などは、価格交渉が可能なケースもあります。
いずれにせよ、価格交渉をする際には購入の意志を固めた上で打診するのがマナーです。面白半分で価格交渉をすることがないようにしてくださいね。
購入申込み、キャンセルは可能?
住みたい一戸建てが見つかったら、購入申込みを行います。この購入申込みは、いろいろな理由でキャンセルせざるを得なくなるケースがまれにありますが、一般的に申込みのキャンセルは可能です。
ただし、ご契約時に手付金を支払った後だと手付金を放棄しなければならないなどのリスクがありますので、しっかり検討した上で申込みましょう。
住宅ローンの審査に通るために意識したいこと
住宅ローンは、購入したい物件が決まっていなくても申し込みを行えます。必要なものは、免許証などの本人確認書類と収入証明書、認め印、物件資料などです。
事前審査で落ちてしまうケースとして、消費者金融やカードローンの借り入れがある人、未納の税金がある人などが挙げられます。借り入れはできるだけゼロにしておき、未納の税金がある場合はすべて支払った上で申込みを行いましょう。
ご心配な方は、ご契約される前に審査されることをおおすすめします。
事前審査に通ると本審査に入ります。収入証明書の再確認や団体信用生命保険に加入できるかなどの審査を行います。
そして本審査に通れば融資が決定します。
住宅ローンの審査に通らなかった場合、通常、契約を白紙にできる特約がついていますが、特約がないと違約金を支払わなければならないこともあるのでしっかり確認した上。
重要事項説明について
売買契約を結ぶ前には、必ず「重要事項説明」を行うことが義務付けられています。以下に、説明内容について簡単に解説します。
不動産の表示等(1.不動産の表示 2.売主の表示)
購入する不動産が、カタログや広告と相違ないかという点の説明です。住宅ローン審査における下限面積を満たしているかなどについて確認してください。
登記簿へ記載されている内容
差し押さえ物件ではないか、抵当権が設定されている物件ではないかについて確認します。
用途地域や地域地区、建ぺい率や容積率の制限、高さ制限など法令上の制限
建築基準法を満たした不動産であるかを確認します。
接道状況や私道負担
建築基準法に基づき、道路に敷地が2m以上接しているかについて確認します。
水道・電気・ガスの供給と排水施設
上下水道と電気、ガスが通っているかを確認します。
(未完成物件の場合)完成時の形状や構造
まだ完成していない一戸建ての売買契約を行う場合、カタログや広告と建築中の物件に相違がないかを確認します。
手付金の金額や固定資産税などの清算金
手付金を始め、固定資産税やその他手続きなど、物件の売買代金のほかに必要となるお金について確認します。
手付金の保全措置
手付金の保全措置が取られているかを確認します。
契約解除に関すること
売買契約の解除について、また住宅ローンの特約などについて確認します。
契約不適合を担保すべき責任に関する措置
宅地または建物の契約不適合を担保すべき保証保険契約などの措置がされているかを確認します。
一戸建ての売買契約と必要なものについて
新築一戸建ての売買契約の際には、主に手付金と実印、本人確認書類などが必要になります。手付金は一般的に物件価格の5%から10%程度だとされていて、3,000万円の物件の場合、150万円から300万円ほどが目安となります。
契約において売買契約書を交わす際には、重要事項の説明をきちんと聞き、契約書の内容もしっかり確認してください。重要事項説明と契約書の内容が重複している部分が多いので、一緒に見ながら確認するとよいと思います。
内覧会から引渡しまで
内覧会とは
注文住宅や未完成の一戸建てを購入する場合、売買契約時に物件が完成していないので、完成後に物件をチェックするために設けられた機会です。内覧会後は、引き渡し当日まで物件内に入れない場合もあるようですので、設備や施工に不備がないか、しっかり確認しておきましょう。
内覧会でのチェックポイントは?
まず、物件が設計図通りに建てられているかを確認します。間取りや広さなどはもちろんですが、ドアの開閉の向きなど細かい部分も忘れずにチェックしてください。そして、汚れている部分や傷がついているところがないかをチェックしたり、設備などに不具合がないか、水や電気などのライフラインに問題がないかをチェックします。階段に手すりがついている場合は、立て付けなども確認しましょう。
そのほか、床下や外壁などに何らかの問題がないかなど、思い当たる部分をしっかりチェックしてくださいね。内覧会には、設計図と筆記用具、メジャーやマスキングテープなどを持参すると現地で役立つことがあります。
引き渡し当日の流れについて
引き渡し当日は、住宅ローンを利用する金融機関でおこなわれるのが一般的です。
売買代金から内金や手付金などを引いた残代金の生産「残代金精算」や、固定資産税や都市計画税の精算など、金銭が関わる手続きも発生します。
そして、登記を売主から買主に移す「所有権移転登記」の申請依頼を行い、住宅ローンの融資が実行された後、物件の鍵を受け取って、晴れて物件の引き渡しが完了です。
新生活が始まってから
住宅ローン控除について
住宅ローンを組んだ人は、新生活が始まった後税金などにおいてさまざまな控除を受けることができます。もっとも大きい控除が「住宅ローン控除」です。
これは、一定の条件を満たした物件を購入するために住宅ローンを組んだ場合、13年間ローン残金の0.7%を所得税や住民税から控除してもらえるというもの。中古住宅でも控除の対象となりますが、その場合はさらに細かく条件が定められています。控除条件や手続きについては、各市町村のホームページや窓口で確認することができますので、不明点は確認してみてくださいね。
贈与を受けた住宅取得資金の非課税措置
身内などから資金の支援を受けた場合、「贈与税」が加算されることがありますが、新築住宅を購入した場合には、一定額まで贈与税がかからず非課税になります。省エネ住宅の場合はさらに非課税となる金額が高くなるなどの要件がありますので、詳細は国土交通省のホームページで確認してみましょう。
おわりに
住宅購入までの流れについて、概要をつかむことができたでしょうか?夢の一戸建て購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてくださいね。住宅は購入して終わり、ではなく、その後も税金などさまざまな控除を受けることができますので、ぜひきちんと確認をし忘れずに手続きをしておきましょう。