憧れの中庭!コートハウス(中庭のある家)のメリットと気になる費用について
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一時は人気が下降していたようですが、最近また注目されるようになった「中庭」。もともとは、京都の町家が採用していたそうですが、今は一般住宅でも中庭を作っているところがたくさんありますね。
中庭について深い知識はないという人のために、こちらでは中庭とはどんな庭なのか、また中庭を作ることで得られる効果などについてご紹介しています。これから住宅の建築を予定されている方は、ぜひ住まいづくりの参考にしてください。
中庭ってどんな庭なの?
住宅の敷地全体を壁で囲んでしまい、建物の内側に造る庭のことを「中庭」といいます。上空から見たら「コ」の字になっている住宅や、「ロ」の字になっている住宅の中に庭を造るので、外から見たら庭があることがわかりません。中庭は「コートハウス」とも呼ばれます。
中庭を造ることでの効果について
プライバシーを保てる
中庭を作って住宅の外側を壁で囲んでしまえば、中庭は外から見られることがないのでプライバシーを保ち中庭を有意義に活用できます。子どものためにビニールプールを出して遊ばせるのはもちろん、大人が薄着で日光浴をしても誰かに咎められることはありません。外に庭があると、ご近所の目が気になりますが、中庭なら自由に過ごすことができます。
周囲の環境を気にする必要がない
周囲を壁で囲んでいるので、周辺環境に合わせて住宅に変更を入れる必要がありません。例えば、同じ時期に建てた近所の住宅が揃って建て替える場合でも、自宅が外から見えるわけではないので、合わせて建て直すなどの対応は不要です。マイペースに住宅を運用できる点も、プライバシーを確保できることとつながりますね。
風通しがよくなる
住宅の中に庭があるようなものなので、窓を開ければとても風通しがよく、空気の入れ替えをしやすいです。風通しがよければ、梅雨時期に室内にカビが発生し、ダニが発生することを防げるなどの効果も期待できます。
家が開放的な雰囲気になる
住宅の中心に庭があると、とても開放的な雰囲気になります。どの部屋からも庭を見ることができるので、ふとしたときに緑が見える環境はとても快適です。
住宅の動線が効率的になる
部屋から部屋を移動するときに、中庭を通れば反対側の部屋まで移動しやすく、生活動線の効率が高くなります。
中庭を造る際に注意したいこと
ある程度まとまった敷地が必要
住宅の中央に庭を設けますので、その分部屋を作るための土地を使うことになります。部屋数を確保したいのであれば、ある程度の広さのある敷地を要します。敷地が狭いと、居住スペースが狭くなってしまうので注意が必要です。
水はけをしっかり考えて建築する
住宅の中央に庭がありますので、水はけはかなり悪くなります。中庭に溜まった水を排水する設備をしっかり作っておかないと、プールのように水が溜まってしまいますのでこちらも注意が必要です。
また排水設備が落ち葉や泥などで詰まってしまった場合、業者にメンテナンスをお願いしなければならず、その費用がかかってしまう点も覚えておきましょう。
中庭の構築は建設前に完成させるのがベスト
住宅が完成してから中庭に植木や石などを設置するとなると、部屋の中を通ってそれらの物を運ばなければなりません。住宅の中央に庭がありますので、どこからでも必ず部屋を通らなければならず、部屋が汚れてしまう可能性がありますので、部屋を作り終える前に中庭を完成させておくことが望ましいです。
防犯対策をしっかり採る
周囲を壁で囲んでいるので、プライバシーを確保できる分、住宅内で犯罪が起こっていても周囲から気づかれにくいという問題があります。防犯対策をしっかり採り、犯罪が起こりにくい状態を維持できるように勤めましょう。
おわりに
中庭を作るには、建築コストやメンテナンスの手間などのリスクもありますが、室内のどの場所にいても緑を楽しみ、四季を感じることができるなど、たくさんのメリットもあります。個性的な住宅を建てたいと考えている人は、ぜひ中庭作りを検討してみてはいかがでしょう。