注文住宅の建築に必要となる費用一覧と主要都市別の相場について解説
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新築の戸建て住宅の購入を検討する際、主に「建売住宅」と「注文住宅」の2つのタイプから、どちらにするかを決める必要があります。しかし、それぞれの言葉を聞いたことがあっても、その内容について細かい点までは理解できていないという人も少なくありません。
そこで今回は、自分の理想とする住宅を建築できる「注文住宅」に焦点を当て、注文住宅とはどんな住宅なのか、また建築にあたり費用はどれくらいかかるかなどを簡潔に解説しています。
注文住宅とは?
注文住宅とは、外観や間取りなどを、自分たちのライフスタイルや好みに合わせて建築することができる住宅のことです。これに対して建売住宅は、土地とすでに建てられている新築住宅がセットになって販売されているタイプになります。
注文住宅は予算に合わせて住宅の建築内容を自分で決めることができるため、理想に近い住宅を建てられる点が大きなメリットです。
注文住宅の建築に必要な費用一覧
土地購入にかかる諸費用
売買契約手付金
土地を購入する際、最初に手付金として「売買契約手付金」を支払う必要があります。これは土地代の10%程度が目安とされていて、最終的に土地代から売買契約手付金を差し引いた金額で精算するのが一般的です。
仲介手数料
不動産会社に支払う仲介手数料です。土地代の3%にプラス6万円、そこに消費税を加えた費用が上限とされています。
売買契約書印紙代
土地価格のおよそ0.04%かかります。
登録免許税(登記費用)
土地価格の1.5%ほどかかります。
住宅建築にかかる諸費用
設計料
注文住宅は購入者の理想とする住宅について打ち合わせ、設計をした上で建築するため、その設計料がかかります。設計料は通常建築費用の10〜15%が目安です。
工事請負契約書の印紙代
建築工事費のおよそ0.05%かかります。
建築確認申請費用
相場は10〜20万円です。
水道加入料
水道を使用するための権利金が、およそ20万円前後かかります。これは自治体によって金額が異なりますので、事前に確認してください。
登録免許税(建物表示登記費用)
建物の表示登記免許税自体は無税ですが、手続きを代行してくれる土地家屋調査士への報酬がかかります。相場は8〜10万円前後です。
地鎮祭費用
祭壇を用意する費用や神主への謝礼などです。地域によって金額は異なりますが3〜6万円前後が相場となっています。
上棟式の費用
「棟上げ式」を行う際の費用であり、10万円前後が目安です。
主要都市別・注文住宅を建築する際の相場
主要都市別土地購入費用の相場
東京都の土地購入費用相場は、やはり主要都市の中でもっとも高く、3,600万円前後です。
次いで神奈川県が3,300万円前後、神奈川県と並んで愛知県が3,300万円前後、京都府2,800万円前後、大阪府が3,200万円前後、兵庫県が3,000万円前後となっています。
注文住宅を建てる建築費用相場
土地を購入した上で、注文住宅を建てたというケースの建築費用相場は2,000万円台がもっとも多く全体の38%、次いで3,000万円台が33%となっています。
2,000万円台で収まったという人は、工務店やハウスメーカーとの打ち合わせや折衝が上手くいったというケースが多く、追加費用がかからなかったことがポイントだったようです。また3,000万円台の人は年収を加味した上で「このくらいの予算で」と決めていたという人が目立ちました。
さらに4,000万円台が18%、5,000万円台が11%と続きますが、4,000万円台〜5,000万円台の注文住宅を建築した人の多くは、2世帯住宅や3世帯住宅といった大きな住宅を建築したことが理由のようです。
なお、住宅の建築費用は坪単価で計算されるため、土地代が高い地域だったので必然的に建築費用も高くなったというケースも見られました。ご自身が建築を希望しているエリアがあれば、ぜひ土地の相場を事前に調査してください。
おわりに
注文住宅を建築する際には、土地の購入費用と住宅の建築費用がそれぞれかかり、またそれぞれの手続きに諸費用がかかります。どの内容にいくらくらいの諸費用がかかるかを計算した上で、土地の購入や注文住宅の建設費用を検討しましょう。