一戸建てを建てるならペットのことも考えたい! 一戸建てでペットにしてあげたいことのまとめ
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近年の日本で飼育されている犬の数は892万頭、猫は952万6000頭にも及ぶとされています(いずれも2017年時点の推計、一般社団法人ペットフード協会調べ)。一戸建ての購入を考える方のなかにも、ペットを飼っておられるという方も多いでしょう。
せっかく一戸建てを建てるなら、人間だけでなくペットも暮らしやすい家にしたい…。そう考えたとき、具体的にはどのようなことが可能なのでしょうか。一戸建てを建てるうえでペットのためにできることをおさらいしておきましょう。
ペットにしてあげたいことをまとめよう
人間と一緒に暮らすペットは家族同然の存在ですが、違う動物である以上、その生活や暮らしやすさには人間と違う点が多少なりともあるものです。
たとえば、わんぱくな犬は運動が大好きですが、だからといって部屋が広ければいいというものではなく、すべりやすい床では足を痛めてしまうこともあります。
また、猫は人に甘える時間もある一方で、自分だけがこもれるスペースで静かに過ごす時間も大切にしています。部屋のすみずみまで視線が行き届くような場所ではストレスを感じることも。
キッチンはいろいろな香りが漂いますし、ペットが「ご飯が出てくる場所」と認識すれば近寄りたい場所になりますが、危険な器具も多く出入り自由にするのは心配です。
今はペットの飼育も室内飼いが主流であり、人間とペットが快適に共存するためには必要な設備もあります。一戸建てを建てる際には、そうしたことを理解してペットにしてあげられることをまとめておきましょう。
人もペットも快適な暮らしに
ペットのことを考えた設計には、さまざまなものがあります。たとえば、犬も猫も家のなかでも十分運動できるようにすることが望ましいですし、外をのぞけるような場所もほしいでしょう。
そうした場合には、犬のためのドッグランや猫が遊ぶキャットタワー、外の様子をのぞく見晴らし窓や、室内の隠れたスペースから部屋の中をのぞくような窓を設けるといった選択肢があります。
ペットを飼育しているとフードやグッズ、遊び道具などのさまざまなものが部屋にあふれがちですし、毎日散歩する犬の場合は室内との出入りの際に足を洗う場面も多いです。
ペットの動線と、人間の準備や片付けをスムーズにするためには、収納を工夫したり玄関に収納を確保したりして、部屋をすっきり片付けられるようにする方法がよくとられます。
そのほか、ペットゲートを設けてキッチンの出入りや脱走を防止する、自然素材を使って調湿効果を高める、インナーサッシの導入で防音対策をするといったものなど、ペットのためにとれる設備は多岐にわたります。
ペットに優しい床材について
もう一つ、忘れてはならないのが床材です。ペットがいる家庭で床材を選ぶ際には、「すべりにくさ」「手入れのしやすさ」「安全性」に配慮しましょう。
すべりやすい床にしてしまうと移動時や運動時の負荷が高くなり、ペットの足や腰に恒常的に負担がかかりがちですし、床ですべってけがをしてしまうこともあります。そうならないよう、床材のすべりにくさは特に重視したい点です。
ペットがいると、さまざまなことから床が汚れてしまう、あるいはひっかき傷がついてしまうといったことはよくあることです。掃除しやすい床材、傷が目立ちにくい床材であれば、そうした点でも安心です。
加えて、室内で多くの時間を過ごすペットは、床をなめることもあります。床材に使われている塗料が動物がなめても安全なものであるかどうかは、確認しておくといいでしょう。
近年は、「ペット対応」を謳う床材にもさまざまなものがあり、好みのインテリアや予算に応じて選択しやすくなっています。いろいろな床材を見て、最適なものを選択しましょう。
おわりに
賃貸物件では気を遣う場面が非常に多く不便も少なくないペットとの暮らしですが、自分で一戸建てを建てるとなれば、自由に設計を考え、ペットがのびのびと暮らせる家にすることができます。
だからといって、「一戸建てを建てるなら、大切なペットにとって暮らしやすいやさしい家にしたい」という思いをもっている方が、人間の好みや快適性を犠牲にする必要はありません。
自分や家族の希望も取り入れながら、ペットも楽しくリラックスして過ごせる家にすることは十分可能です。そのための設計ノウハウや建材も多く流通しています。