今人気の「平屋」、本当に便利なの?。その知られざるメリット4選
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住宅を建設するときに、建設予定地の面積が小さい場合は、2階建てやガレージハウスにして3階建てにするなどといったケースが多くなりますね。しかし、ある程度の広さがある土地であれば、「平屋」の住宅を建てるというのもひとつの方法です。
平屋には思いがけないメリットやよいところがたくさんあり、最近注目されています。以下では、そんな平屋の魅力やメリットをご紹介するとともに、平屋の定義やなぜ注目されているかなどについて、詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
「平屋」の定義とは
1階建ての住宅は基本的に平屋と考える
平屋とは、その名の通り「平べったい家」のことで、1階建てで造られた住居は基本的に平屋と考えてよいようです。
例えば、1階建てにも関わらず屋根にかなりの高さを取り、天井までがとても高くなっているような住宅の場合でも、屋根が2層になっていなければ平屋として認識されます。
変わった設計にするときの平屋と2階建ての違いは?
平屋住宅を建てるといっても、より空間を有効活用するために、屋根裏にロフトや収納を設けたいと考える人もいると思います。こうした屋根裏などがあっても、平屋として扱われるのでしょうか。
もし屋根裏に収納などの設備を設け、それが2階建てと認識された場合は、「建築確認申請」の手数料が増えてしまうため、この点は重要な問題です。
結論からいうと、屋根裏部分に収納などを造るための床を張り、その床から天井までの高さが1.4m以上あること、さらにその床面積が、直下の床面積の2分の1以上ある場合は、2階建てとされてしまいます。
ロフトなどを造る予定がある人は、この決まりに引っかからないよう覚えておきましょう。
今、再注目されている平屋
日本ではもともと、平屋住宅が主流だったのは皆さんご存知の通りです。しかし時代の流れとともに、都心などの狭い土地に家を建てる人が増えたため、部屋数が確保しやすい2階建て住宅が主流となっていきました。
しかしその後、核家族化や高齢化社会が進むに連れて、バリアフリーの必要性やコンパクトな家造りが求められるようになり、現在また平屋住宅が注目されています。
現代の平屋は、建築技術が進んだことからコンパクトな住宅でも空間を有効活用できるようになったため、昔のように広い土地がなくても十分な平屋住宅が建てられるようになったのです。
平屋に隠されたメリットとは
完全バリアフリーが実現できる
当然ながら、平屋には例外を除いて階段が必要ないので、完全バリアフリーの住宅が建てやすいというメリットがあります。
介護が必要な住宅ではバリアフリーは重要なポイントですので、これはとても大きなメリットといえるでしょう。
家族間のコミュニケーションを取りやすい
最近はいろいろと間取りを工夫できるようになりましたが、少し前までは2階建て住宅の場合、玄関を入ってすぐに階段があり、2階に子供部屋を設けている家庭がほとんどでした。
この場合、帰宅して家族が顔を合わせることなく子どもが自室に入ることが可能です。そのため、思春期を迎えた子どもとのコミュニケーションが取りにくいというデメリットがありました。
平屋住宅であれば、例えば玄関から子供部屋に向かう際に、リビングを通らないと子供部屋に行けないといった間取りを造ることも可能です。常に家族が顔を合わせることができる間取り造りに、平屋は大きな役割を果たします。
風通しがよく夏を涼しく過ごせる
平屋は必然的に庇が長くなるため、その庇が日を遮り、夏の暑さを和らげる効果があります。さらに大きな窓を作りやすいので風通しがよく、冷房に頼り切らない夏を過ごすことも出来るでしょう。
また、もし日差しの調整をしたいのであれば、天窓をつけることで日をたっぷり入れることも可能です。
掃除しやすい
平屋には階段がないため、掃除がしやすいという点も大きなメリットです。階段を一段一段雑巾がけする必要がない上に、1階部分とまとめて掃除できるので、家事の時間が短縮できたという声も多くみられます。
おわりに
狭小住宅もひとつの選択だと思いますが、ゆとりを持った住まいを建てたいという人や、今後介護の必要性が出てくる可能性がある場合は、ぜひ平屋も検討してみてはいかがでしょう。
年齢を重ねても快適に過ごすことができる平屋は、長い時間を過ごす住宅にとても適していると思います。